歯学(しがく、)は、顎口腔領域に関する
外傷や
疾患の性状、原因についての知識を蓄積、その予防、診断、
治療の方法を開発する
学問である。
歯科学(しかがく)とも呼ばれる。日本においては、明治時代に制度が設置され、
医学より独立しているが、口腔学(こうくうがく)として医学に包括されている国も多数存在する。
歯学の歴史は、医学の歴史と重なり、古くはエジプトのファラオが奴隷の歯牙を用いて
生体移植を試していると言われている。また
紀元前7000年頃には古代
インダス文明においては歯科治療の痕跡が認められている。1500年代に砂糖の国際貿易が盛んになると同じくして、ヨーロッパの貴族において
う蝕が広まった。その当時の治療法はほぼ抜歯のみであり、それを担当していたのは観血処置を行う理容師であった。その後、
アンプロアス・パレが歯髄に対して硫酸や硝酸を作用させるという歯内療法の原型を作り、歯の欠損部にヒトの歯や象牙、カバの歯による人工歯を隣在歯にワイヤーで縛りつけて固定をするという歯科補綴なども行っていた。1700年代にはフランスの
ピエール・フォシヤールによって保存修復や歯石除去といった近代的な歯科治療が行われ始めた。1800年代にはアメリカにおいて、ほぼ現代に近い歯科医療が始まり、1846年には
ウィリアム・T・G・モートンによって
全身麻酔下での口腔外科手術が行われた。