標準電極電位 wikipedia|無料辞書
標準電極電位(ひょうじゅんでんきょくでんい、standard electrode potential)は、ある電気化学反応(電極反応)について、
標準状態(反応に関与する全ての化学種の活量が1)かつ
平衡状態となっている時の
電極電位である。
標準電位(standard potential)、
標準還元電位(standard reduction potential)とも呼ばれる。
◆ 理論
したがって、標準水素電極と測定対象の電極を組み合わせて作った電池の標準状態における
起電力は標準電極電位と等しい。
このとき、規約により標準水素電極の電極反応は酸化反応(
アノード反応)として表すことになっているので、
測定対象電極の電極反応は全て還元反応(
カソード反応)として表現される。
以下で具体例を挙げて説明する。
◇例:酸素還元反応の標準電極電位
例として、次のような酸素の還元反応の標準電極電位について考える。
:(カソード反応)
基準となる標準水素電極の反応は次の通り。
:(アノード反応)
上記の2つの電極反応による電池を考え、この電池の標準状態・平衡状態における
電気化学ポテンシャルのつり合いを考えてゆく。
(ちなみにこの電池は、水素酸素
燃料電池の反応そのものである。)
酸素極(カソード)の還元反応については
:
水素電極(アノード)については
:
と表すことが出来る。(電子の電気化学ポテンシャルが酸素側(μce-)と水素側(μae-)で区別されていることに注意を要する。)
上記二つのポテンシャルの式を合わせて電池系全体のポテンシャルの釣り合いを考えると
:
:
となるから、上の式を整理すると、
:
4\mu^ -->_ --> --> = 2\mu_ --> + 4\mu^ -->_ --> -->
~~\therefore -->_ --> --> - \mu^ -->_ --> --> --> = \frac --> -->
ここで、この電池の起電力Eは、水素電極の電極電位(φaとおく)に対する酸素電極の電極電位(φcとおく)との差だから、
:
E = (\phi^ - \phi^) = \frac -->_ --> --> - \mu^ -->_ --> --> -->
= \frac --> -->~~(\because \mu^ -->_ --> --> - \mu^ -->_ --> --> = -F(\phi^ - \phi^))
ネルンストの提案により標準水素電極の電極電位(
φa)は0ボルトと約束されているので、
:
\begin
E = \phi^ &= \frac --> -->~~(\because \phi^ \equiv 0~\rm) \\
&= \frac --> --> --> --> \approx 1.229\rm \\
\end
以上より、酸素の還元反応O2 + 4H+ + 4e- → 2H2Oの標準電極電位は1.229ボルトとなる。
◇一般的な標準電極電位の求め方
一般に、電極反応におけるギブズエネルギー変化ΔrG0に対応する標準電極電位をE0とおくと、
:
の関係がある。(
は対象となる電気化学反応にともなって移動する電子の数。
は
ファラデー定数)
◆ 代表的な標準電極電位