原子爆弾や
臨界事故のイメージから、放射性物質はたちまち爆発的な反応(
核分裂)を起こしてしまうととらえる人がいる。きわめて特殊な例を除いて、自然環境に散在する放射性物質が臨界に達して継続的な核分裂を起こすことはない。核燃料に使える物質であっても、特定の濃度のもとにエネルギーの介入がなければ
臨界に達せない。放射性廃棄物として貯蔵されている放射性物質は、
臨界に遠く及ばない条件にして管理されている。放射性廃棄物による危険は、核分裂による問題ではなくそれらから放たれる放射線の問題を指す。
その具体的な方法は、放射線が十分に減衰するだけの間隔を取ることで、地中深く埋設することで当該廃棄物からの放射線が地表面に届かないか微弱になるようにすることと、地中の自然現象によって当該廃棄物が漏出しないよう強固な構造体(ガラス固化体)に、固溶させることである。放射壊変に伴って
ニュートリノなどの
素粒子が放射されるが、これらは物質をほぼ無限に透過する性質があるものの物質に対しての影響が実質的にないため、この種の問題の際は無視してよいものとされる。