孔雀石は
銅を含むもっとも一般的な二次
鉱物であり、一次鉱床の銅鉱石が大気中の
二酸化炭素や
地下水の作用によって
風化し、銅化合物が濃集して形成された二次鉱床として一次鉱床の周辺などに分布する。
黄銅鉱から生成した孔雀石には、まだ中心部に黄銅鉱を残したまま発見されたものもある。現在では
ロシアの
ウラル山地、次いで
南アフリカが主な産地となっている。ウラルでは建築建材に利用できるほど大きな孔雀石を産出する。
孔雀石は紀元前2000年ごろの
エジプトですでに宝石として利用されていた。当時のエジプト人は
ラピスラズリ(青)や
紅玉髄(赤)などと組合せ、特定のシンボルを表す装身具を作る宝石として用いた。
銅鉱石として利用されたこともあるが、現在では高品位の銅鉱石と競争できないため、ほとんど使われていない。美しい塊は研磨して
貴石として扱われ、
占いのアクセサリーとしても用いられる。粉砕したものは
日本画の
岩絵具、銅の
炎色反応を利用した
花火の発色剤としても重用される。