漢代の『
釈名』など漢字字典や古典に対する注釈書などでは発音が難解と思われる漢字について、平易な発音の漢字を一字示して当該字の発音を示した。これを「直音法」と呼ぶ。その後、主に
南北朝期に漢民族が自らの言語解析を行い、漢語には音の先頭に来る子音的な
音素と、音の主幹部分を構成する部分があることを発見した。前者を「
声母」、後者を「
韻母」と呼び、一字の漢字を上述のごとく2字で発音表記する方法が考案された。隋以前は●○○反(●は親字、○がそれぞれ声母・韻母を構成する漢字)と表記したが、「反」の字が「叛」に通じることから忌避され、唐代以降もっぱら●○○切と、「切」字を用いる。