発生の途中まで胚の
静脈はほぼ左右対称であるが、
心臓が発達するにつれて静脈系は右側に偏って発達する。このとき
右総主静脈と
右前主静脈の一部から作られるのが上大静脈である。
左前主静脈は退縮し
左総主静脈は
冠状静脈洞として心臓側に残り冠状静脈の還流にあずかるようになる。稀に、左前主静脈がのこっていることがあり、これを
左上大静脈遺残(PLSVC: persistent left superior vena cava)という。さらに右側も閉塞せず、左右両方に上大静脈がある場合は
重複上大静脈と呼ばる。このとき左上大静脈は冠状静脈洞を通って
右心房に入ることがほとんどである。