レトロピナコール転位(—てんい、retropinacol rearrangement)とは、
有機化学における
転位反応の一種。
ピナコリルアルコール(3,3-ジメチル-2-ブタノール)に
酸を作用させたとき、
メチル基の転位が起こり
テトラメチルエチレン(2,3-ジメチルブテン)が生成する反応(下図)。
ピナコール転位とはちょうど逆の形の炭素骨格変化が起こっていることから「レトロ〜」と呼ばれる。1901年に
ニコライ・ゼリンスキーと Zelikow によって最初の報告がなされた。
[Zelinsky, N.; Zelikow, J. Ber. Deutsch. Chem. Ges. 1901, 34, 3249-3256.]