船井幸雄氏の造語。古くは「心配性」「取り越し苦労」などとも呼ばれたが、
行動を起こす前に否定的な結論を出したり、想像をめぐらせたりして
内向的になりやがて
自己否定につながってゆく。多くは一つの失敗から、またこの次も失敗するだろうと考え、自分は何をしてもだめなんだ、どうせやってみても無駄だろうと脳内において負の連鎖が起こり何事にも消極的になる。原因は生まれつきの
性格や
小児期における
親の
しつけや
教育、友達からの
いじめや
喧嘩などのなかで、否定的な思考を植え込まれたケースなどが考えられるが、最近の
脳生理学的な研究により
セロトニンという
脳内物質の不足との関係が指摘されている。
マイナス思考を脳生理学見地から見れば、脳内の神経伝達物質である
モノアミンという物質の不足が原因であると考えられている。モノアミンには、セロトニン、
ドーパミン、
ノルアドレナリンなどがあるが、
うつ病との関係も指摘される。うつ病では特に、セロトニンの影響が大きく関わっており、セロトニンが減少することによって
自律神経の制御がうまく機能できなくなり、うつ状態が生じる。うつ病の代表的治療薬である
SSRIには、セロトニンを再吸収する
セロトニン・トランスポーターを阻害(
セロトニン・レセプターの中でも特に5-HT2レセプターが減少)することで、シナプス間隙のセロトニンの量を増やす働きがある。日照不足がセロトニン不足を助長することも知られ、
北欧などで
季節性うつ病といって
秋〜
冬にうつ病患者が増加するが、日照時間が原因と言われている。また最近の研究では
パーキンソン病の患者にもマイナス思考に陥りやすい傾向があることが指摘されている。