本種の行動学上の大きな特徴は多様な性行動である。両性間の
交尾、ホカホカと呼ばれる雌同士の
性器のこすりつけ行為、雄同士の尻つけ行為など、性的な行動のほとんどが挨拶や社会的な緊張緩和の行為として行われている。人間だけが行うと考えられていた
正常位での性行動をボノボも行うことが発見されている。チンパンジーよりも直立二足歩行が得意で、食物を運ぶときなどに数十メートル二足で歩くことがある
野生のボノボ研究は、保護を目的とした生態学的な研究が行われている。しかし
加納隆至が調査をはじめた
コンゴ民主共和国(旧ザイール)の赤道州ワンバでは、直接観察による多様な研究が行われている。内戦の影響で調査が中断することもあったが、現在でも
黒田末寿、
古市剛史、
伊谷原一らによって、20年以上にわたる長期研究が続けられている。
本種の知性はチンパンジーよりも高いと考えられているが、野生での道具使用は報告されていない。2000年2月13日に放送された、『カンジとパンバニーシャ 天才ザルが見せた驚異の記録』(NHK総合)ではボノボに言葉を教えるプロジェクトが米ジョージア州立大学言語研究所のスー・サベージ・ランボー博士らにより行われており、カンジと、その妹のパンバニーシャという2頭のボノボは英語を文法もふくめ理解することが確認された。
「パックマン」のルール上では、普段はパックマンが敵に触れるとアウトになってしまうのに対し、「パワーエサ」と呼ばれるアイテムを取ってから一定時間の間は敵に触れることでボーナス点を取ることができる。つまり条件によって自分と敵との強弱の立場が逆転する。ボノボはこの複雑なルールを理解し、普段は敵から逃げ、パワーエサを取ってから一定時間敵を追いかけることができる。
・ Fruth, B., Benishay, J.M., Bila-Isia, I., Coxe, S., Dupain, J., Furuichi, T., Hart, J., Hart, T., Hashimoto, C., Hohmann, G., Hurley, M., Ilambu, O., Mulavwa, M., Ndunda, M., Omasombo, V., Reinartz, G., Scherlis, J., Steel, L. & Thompson, J. 2007.
[外部リンク] Pan paniscus. In: IUCN 2007.
2007 IUCN Red List of Threatened Species.