ベンハムの独楽を回すと、弧状の薄い色があちこちに見える。この色は
フェヒナーの色と呼ばれるが、誰が見るかによって異なる色となる。なぜこのような現象が起こるのか完全には理解されていない。赤(正確には黄色からオレンジ)、緑、青に感受性が高い
網膜内の光受容体(
錐体)が応答する光の変化率がそれぞれ異なっているからではないかとも考えられている。
この錯視を応用してモノクロ
テレビ放送で擬似的な色を発生させる試みが1959年にNET(現在の
テレビ朝日)で行われた。紫地に黄緑色の菊模様が知覚できるようなパターンがフィルムで作られ、番組のタイトルとして放送された。後に、電子回路で同等な効果を作成して
テレビCMでの映像効果に使用した事もある(この項は誠文堂新光社「クロマ」1991年3月号:回想「黒白放送のカラータイトル」三堀家義 による)。