粘性の低い無色の液体である。極性の高い有機溶媒(ニトロベンゼン、ジエチルエーテル、酢酸、酢酸エチルなど)に可溶だが、アルカンなど非極性溶媒には溶けない。高い酸性度を持ち、ほとんど全ての有機化合物を溶解するが、これには弱いブレンステッド酸さえも含まれるEncyclopedia of Reagents for Organic Synthesis; Wiley: New York, 2001.。ゆっくりと加水分解されてフッ化水素と硫酸になる。一方、フルオロスルホン酸と同様に強酸であり、類似の構造を持つ化合物であるトリフルオロメタンスルホン酸 CF3SO3H は水に対して安定である。
また、フッ化水素カリウム (KHF2) やフッ化カルシウム (CaF2) を 250 ℃ で発煙硫酸と処理することによっても得られる。不活性ガスを通じてフッ化水素を追い出せばガラス製の装置で蒸留できるCotton, F. A.; Wilkinson, G. (1980). Advanced Inorganic Chemistry: A Comprehensive Text (4th ed). Wiley: New York, p. 246.。
◆マジック酸
カルボラン骨格を持つ化合物がより強い酸として知られているがJuhasz, M.; Hoffmann, S.; Stoyanov, E.; Kim, K.-C.; Reed, C. A. (2004). "The Strongest Isolable Acid". Angew. Chem., Int. Ed.43: 5352–5355. 、フルオロスルホン酸は単純なブレンステッド酸の中では最も強いものの1つである。ルイス酸である五フッ化アンチモンとの組み合わせは「マジック酸」と呼ばれる非常に強いプロトン化剤として知られている。例えばハメットの酸度関数では純フルオロスルホン酸はH0=−15.07、ルイス酸を添加した(FSO3H)0.8・(SbF5)0.2はH0=−20を示す田中元治 『基礎化学選書8 酸と塩基』 裳華房, (1971)。〈記事 超酸に詳しい。〉