フッ化物イオンが非常に強力な
水素結合受容体であるため、完全に脱水されたサンプルを得るのは難しい。減圧下で77℃に加熱すると、分解して
二フッ化水素イオン(HF
2-)の塩が生成することが知られている
[ -->]。また試料を高真空下40℃で乾燥させた場合、10-30 mol % の残存水分と約10 % の二フッ化物の存在が確認されている
[ -->]。無水試料では非プロトン溶媒中では水中に比べて約20倍のpK値を持ち、フッ化物イオンの塩基性が上昇する。近年
ヘキサフルオロベンゼンと
シアン化テトラ-n-ブチルアンモニウムからTBAFを合成する例が報告されている。これは無水条件下の
アセトニトリルや
ジメチルスルホキシド中で、TBAFが非常に安定であることを利用している
[ -->]。