当時の技術者たちはできる限り効率の良い熱機関を開発しようと競っていた(この中には現在も注目されている
スターリングエンジン―カルノーサイクルと共通点がある―もあったが、カルノーはこれを詳しく知らなかったらしい)。しかしカルノーは、
摩擦や熱の損失をなくしたとしても、高熱源と低熱源の
温度の比によって効率には限界があることをはじめて明らかにした。彼は
熱素説に従って、熱を重さのない流体であるとして計算を行った。この前提は正しくなかったが、結論は結果的に正しく、彼は
熱力学の開祖とされている。