ゾウ wikipedia|無料辞書
ゾウ(
象)とは
哺乳綱ゾウ目(長鼻目)に属する動物の総称である。陸棲哺乳類では最大の大きさを誇る。この項では現存するゾウ類についてのみ記述する。分類群そのものについては
ゾウ目を参照。
◆名称
「ゾウ」は漢字「
象」の音読み。「象」の字は、古代中国にも棲息していたゾウの姿にかたどった
象形文字であるとされる。
これとは別に、日本にはゾウがいないにもかかわらず、日本語には「
きさ」という古称があった
[象潟(秋田県)などの地名に残る。]。より古い時代に舶来していた
象牙を「きさのき」と呼んだ
[日本書紀に用例がある。]ことに由来するという。
英語や仏語の elephant 、独語の Elefant はいずれもギリシア語 elephas「ゾウ」に由来し、ギリシア語は雄牛を意味するフェニキア語のエルフ・エルプス、もしくはヘブライ語のエレフ・アレフ・オリフントなどに由来する。[亀井節夫 『日本に象がいたころ』 岩波新書 p95]
◆ 形態
長い
鼻、大きな
耳が特徴。
首が短く、立ったままでは
口を地面につけることが出来ない。膝をついてしゃがむか、むしろ筋肉質の長い鼻を使って食べ物や
水などを口に運ぶ。鼻を使って水を体にかけ、
水浴をすることもある。この鼻は上唇と鼻に相当する部分が発達したものであり、先端にある
指のような突起で
ピーナッツのような小さな物から、
豆腐といった掴みにくい物までを器用に掴むことができる。
また
嗅覚も優れており、鼻を高く掲げることで遠方より
風に乗って運ばれてくる匂いを嗅ぎ取ることができる。
聴覚も優れている。詳細は下記の「生態」の項を参照のこと。しかし視力は弱く、色覚も無く、外界の認識は嗅覚と聴覚によっている。
第2
切歯が巨大化した「
牙」を持ち、オスのアフリカゾウでは牙の長さが3.5
mにまで達することもある。牙は
象牙として珍重され、
密猟の対象となる。巨大な板状の
臼歯が上下に1本ずつの計4本しかない。自分の体重や歩くことによって足にかかる負担を少なくするために、足の骨と足の裏の間には脂肪に包まれた細胞がつまっている。
◇ アフリカゾウとアジアゾウの違い