西洋の主流派で初めてのシルフに関する議論は
アレキサンダー・ポープによってもたらされた。『
髪盗人』では、ポープによるシルフについて説明する理論を作り上げ、薔薇十字団や錬金術に関する
フランス語の文献を風刺している。英雄詩や、疑似科学的な「暗黒の、神秘的な」文献、とりわけ
18世紀の
イングランドや
フランスの難解な英雄詩の
パロディーの中で、ポープは新しい錬金術をでっち上げ、その中でシルフについて神秘的、化学的に凝縮された気難しい女性の
体液であるとしている。ポープの詩の中では、かんしゃくや虚栄に満ちた女性は、その魂は天に昇ることのできない暗黒の霧となるために、死後にシルフになるとされた。ポープの詩の中で、ヒロインのベリンダ()には小さなシルフの一団が仕えていた。彼らはベリンダの虚栄心を育て、また彼女の美しさを守っていた。これはパラケルススのパロディーであり、ポープは疑似科学的な錬金術を模倣することで、うぬぼれの強い女性が外見を繕うことに関していかに大真面目かを表現した。
ジョン・ミルトンの『
失楽園』のパロディーを用い、その中で男爵はベリンダの髪を一房切り取ろうとしたとき、シルフたちはその空気の体でハサミの刃の間に入り込み、ベリンダの髪を守ろうとした。物語に登場するシルフたちの隊長は、
ウィリアム・シェイクスピアの『
テンペスト』に登場する
プロスペロー()に仕える風の精霊と同じ
エアリアル()の名前を付けられている。