地球上の
生命は
炭素を中心として構成されているが、これは炭素の持つ
原子価が四つであり、多様な結合が可能であるからである。SF世界においてケイ素が注目されるのは、炭素と同
族で原子価が四つであり、『生命のようなもの』が出来うるのではないかという観点からであった。実際、地球上のケイ素のほとんどは
二酸化ケイ素の形で、鉱物質であるが、人工的には
シリコンゴムのような有機物じみた高分子も作られている。ケイ素生物に対し、地球上の生物のような炭素を中心に構成された生物を「炭素生物」と呼ぶ。
ケイ素を中心にできた体は岩石っぽくなるのではないか、とか、原子量がかなり大きくなるから反応速度も格段に遅くなり、恐らく人間が見ていても生命活動している事に気がつかないくらいになる、とか、だからむしろ高温の惑星上で生活するに違いない、等の想像がなされてきた。
よって、ケイ素を中心に置いた化合物は、有機炭素化合物のアルカンに相当する
有機シランがほとんどであり、少なくとも地球と類似した環境の星ではケイ素生物が存在するとは考えにくい。(→
有機ケイ素化合物)このため、ケイ素生物が実在する可能性は極めて低いと考えられている。