シュメール王名表によれば彼は
リラの息子であり127年間在位した。ただし、後世の神話では
ルガルバンダの息子とされている。ギルガメシュ自身に関する考古学的史料は現在の所発見されていないが、伝説の中でギルガメシュとともに登場する
エンメバラゲシ王の実在が確認されていることからギルガメシュ王も実在したとする説が有力である。彼は数多くの神話に登場するが、その実際の姿は殆ど分かっていない。後世の伝承にはギルガメシュが偉大な征服王であったかのような記述や
キシュと戦いこれを征服したという記述もあり、
シュメールで覇権的地位を得た人物の一人であると考えられている。他に彼の業績としてウルクの
城壁を建造したことが重要視され、
バビロン第1王朝時代にも引き合いに出されている。
時代が下ってもギルガメシュの名前は知られていたが、その神的性格は失われた。たとえば
マニ教の聖典『巨人たちの書』にはギルガメシュが登場するが、ここでは単なる巨人の一人であるとされている。また15世紀のアラビア語呪術文書には悪霊の一種ジルジャメシュという名称がみられるが、これもまたギルガメシュの零落したものだろうと考えられている。