北米でキャセロールに人気が出た理由として、
20世紀初頭に安価な耐熱容器が国内で大量生産されるようになったこと、第一次世界大戦中に食料が一部配給制になって節約が奨励され、キャセロール料理で冷蔵庫整理や比較的高価な肉などを節約できたこと、また、
1916年にキャンベル社が『Helps for the Hostess(奥様への助け)』という小冊子で
クリームソースなどを手作りする代わりに自社のスープの缶詰を使うことを提案したことが挙げられる。実際、キャンベル社のクリームスープを使ったキャセロールはホワイトソースの
グラタンとやや似ていなくもない。
1929年に始まった
世界恐慌も、キャセロール人気に拍車をかけた。北米では今日も気取りのない家庭の味として親しまれており、一品持ち寄りパーティー(
ポットラック、potluck)にも人気がある。なお、
ミネソタ州では
ホットディッシュ()と呼ばれる。
・ Anderson, Jean. American Century Cookbook. Potter, New York, 1997.