原産地はヨーロッパから西アジアにかけての地域。日本では
史前帰化植物として存在し、春から初夏にかけての野草として見られる。また、野生種のカラスムギを栽培化した穀物がエンバクである、といわれている。
植物の名称に「カラス」や「イヌ」と付けるのは、それが人間の食用には適さない植物であるという見方によることが多く、このカラスムギもその1つである。しかし実際は食用に適しており、欧州や中東では栽培化以前にも野生種が利用されていた。日本では麦自体が広まらなかったためカラスムギまで利用する必要がなかったとされる。但し飢饉の際は稀に食された。稲作以前は採集食物として、また原始的栽培食物として利用されていた可能性もある。