[Kishner, N. J. Russ. Chem. Soc. 1911, 43, 582.]、1912年にルートヴィッヒ・ヴォルフ
[Wolff, L. Ann. 1912, 394, 86.]によって独立に発見された。原報はカルボニル化合物を
ヒドラジンと反応させて
ヒドラゾンとした後、
塩基とともに封管中で加熱融解するというかなり厳しい反応条件であったが、1946年に黄鳴竜(ファン・ミンロン、Huang?Minlon)によってカルボニル化合物とヒドラジン水和物を
エチレングリコール中で
水酸化カリウムを
触媒としてヒドラゾンを単離することなく反応させる改良法が報告された。また溶媒として
ジメチルスルホキシドを使用すると室温付近の温和な条件でも反応が進行するという改良法も報告されている。
反応機構はヒドラジンとカルボニル化合物が反応して生成したヒドラゾン(R
2C=N-NH
2)が塩基により異性化してジアゼン(R
2CH-N=NH)となった後、塩基により窒素上の
プロトンが引き抜かれて窒素分子が脱離するフラグメンテーションが起こり、生じた
カルバニオンがプロトン化されてメチレン基に還元された生成物が得られるというものである。