ウォッシュチーズは適切に温度管理された熟成庫のなかで、塩水や
マール、
ワインや
ブランデーなどの液体を定期的に吹き付けられて熟成する。特定の湿度・庫内温度・吹き付ける液体の含む塩分やその他の成分が作り出す環境が特定の菌のみに選択的に働き、結果としてチーズ表面は
リネンス菌などの有用な菌類が繁殖する。これらの菌がチーズ表面から内部に向けて繁殖する過程でチーズの脂肪分と
タンパク質を分解して
アミノ酸などの旨み成分に変化させる。液体の吹き付けと、菌の繁殖により、次第にチーズは色・香り・やわらかさ・味わいが変化する。菌種・チーズの種類によるが、チーズ表面の色はオレンジ〜赤〜褐色へ、香りは
納豆や
くさやに通じる
発酵食品独特の風合いを放ち始め、そして最後には崩れるまでにやわらかさを増す。食べごろは一般的に形が崩れる直前のスプーンで楽に掬える程度のやわらかさと言われる。