イサクが生まれる前、出産をあきらめていたサラは、
エジプト人奴隷の
ハガルによってアブラハムに
イシュマエルをもうけさせていた。ところが、ハガルは増長して主人のサラを軽視するようになり、サラの腹から生まれたイサクをイシュマエルがからかっている光景をサラが目にしたことから、サラはアブラハムに母子を追い出すよう迫る。アブラハムは神の「心配せず妻の言う通りにせよ(取意)」とのお告げを受けてこの母子を追い出す。母子は放浪のあげく、泉を見つけて安堵する。この系列はイシュマエル人として
ヘブライ人(
ユダヤ人)とは別の民族になったとして、旧約にも登場する(ヨセフをエジプトへ連行したのもイシュマエル人の隊商である)。のちに、
アラブ人はこのイシュマエルを祖とするイシュマエル人の子孫と称し、アラブ人が開いた
イスラム教ではイサクよりもイシュマエルが重視される。