深海魚にしばしば見られる形質であるが、体内の油脂成分のほとんどが、瀉下作用(下剤様作用)が有り人体で消化することができない
ワックスエステル(ゲンピロトキシン)でできている。そのため、大量に摂取すると、皮脂漏症(皮膚から油が漏れる病気)を起こしたり、消化吸収されなかった油脂が肛門からそのまま漏れ出す、あるいは
下痢や腹痛を起こす場合があり、とくに多量に摂食するなど重症の場合、下痢による
脱水症状やそれに伴い昏睡状態に陥る症例も報告されているので注意を要する。
そのため、
食品衛生法第4条2項(有害な物質を含むもしくはその恐れのある食品)に該当する食品として厚生労働省から販売禁止指定されており、判例もこれを支持している
[最一小決平成10年7月10日刑集52巻5号297頁]。販売が禁止されているため市場には出回らないが、釣獲するか漁網に掛かり廃棄されるものを分けてもらうなど、売買以外の方法での入手は可能である。ただし有害ではあるが油脂自体の毒性は強くないため、少量の試食程度では極端な体調不良時を除いては問題ないようである。
美味であり、地方によってはバラムツと同じ呼び名で呼ばれることが多い。 バラムツと比べると味は劣るという評価が多いようだが、アブラソコムツのほうが良いという評価もある。